岡崎市と同市社会福祉協議会が募集した第一次派遣の災害ボランティア19人が9日朝、同市役所に集合し、東日本大震災の被災地・宮城県七ヶ浜町に、民間企業から無償提供されたバスで出発した。ボランティアは10日から12日までの3日間、炊き出しや津波で被災した家屋の泥出しなどに従事する。(今井亮)
同市福祉会館で開かれた先月23日の災害ボランティア研修会には、224人が参加。受講者に被災地への派遣の意向を確認したところ、43人から申し出があり、22歳から61歳までの男女19人が抽選で選ばれた。
出発を前に、午前8時30分から岡崎市役所東庁舎で結団式が行われ、柴田紘一市長は「震災から2カ月が経過しようとしている現在もなお、必死の復興作業が続いており、依然として被災地は厳しい状況。体調管理に留意し、安全な活動を心掛けていただきたい」と激励した。
最年長の杉浦定雄さん(61)=同市伊賀町=はボランティアを代表して、「8月末豪雨の際には市内外の多くのボランティアに協力していただきました。今度は私たちの活動が被災地域の復興の一助になれるよう、役割を全うします」と決意を述べた。
第一次派遣のボランティアは、被災地で二次派遣のボランティアを受け入れる調整も担う。2回目の災害ボランティア研修会は、7月2日の午後7時から同市福祉会館6階の大ホールで開かれる。