東海愛知新聞バックナンバー

 5月8日【日】

■ミツバチ身近で観察

親子12組が生態も学ぶ
岡崎市動物総合センター 養蜂組合が共催

岡崎市東公園内の市動物総合センターで7日、ミツバチを身近に感じてもらおうというイベント「ハニーハント」が開かれた。同公園内に置かれたミツバチの巣箱を見学し、巣を取り出してハチミツを搾り出した。参加した親子は「珍しいミツバチの生態を知って親しみを感じた」などと感想を話していた。(大津一夫)

同センターと岡崎養蜂組合(野本節也組合長)が共催。昨年春、試みにミツバチの巣箱を置いて安全を確認し、初めて実施した。

応募のあった親子12組28人が参加。最初に研修室で講義があり、同組合の杉浦均さんが人間とミツバチの関係や生態について説明した。

ミツバチは産卵を続ける1匹の女王バチと、働きバチのメス、生殖を担うオスで構成。女王バチの寿命が1〜8年に対し、メスは1〜6カ月、オスは長くても60日程度という。

餌になる花を見つけた働きバチは、巣に戻ると「8の字」を描くようなダンスをして花と太陽、自分の位置をほかの働きバチに伝達。そのダンスのスピードで距離を教えるという。

このあとミツバチの巣箱が置かれた場所に移動。この巣箱は4月初め、約1万2000匹のミツバチとともに置かれ、2万匹に増えた。

組合長の野本さんが巣箱から巣を取り出し、ガラスケースに入れて参加者の前に置くと、子どもたちは興味深げに顔を近づけて女王バチを探した。係員が手に乗せたオスのミツバチも観察した。

最後に、遠心分離機にかけて搾り出したハチミツを味わった参加者は、「おいしい。花の香りがする」と話し合っていた。

親子3人で参加した母親(35)は「仲間にダンスで花の位置を知らせるなど、ミツバチに親しみを感じました」と話していた。

野本さんは「市内の山間地で養蜂を行っています。こうしたイベントで、ミツバチと養蜂に興味を持ってもらえたらうれしい」と語った。


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