独自の新製品や新技術、新ビジネスを開拓した中小企業を岡崎商工会議所が表彰する「岡崎ビジネス大賞」が決まった。応募のあった会員企業17組の中から、今年度は純国産の地鶏「岡崎おうはん」で地域活性化に取り組む「太田商店」(太田直樹代表取締役)=岡崎市福岡町=が選ばれた。(今井亮)
同社は、独立行政法人「家畜改良センター岡崎牧場」で育種改良された岡崎おうはんを卵肉兼用種として活用。安全安心の鶏卵と鶏肉の生産・供給を通して、地産地消による地域活性化に取り組んでいる。
平成20年10月には同社と種鶏場・鶏処理場が協力して「岡崎おうはん振興協議会」を発足し、飼育、生産、販売、加工を連携。市内の飲食店への鶏卵と鶏肉の供給などで地域活性化に貢献する一方、岡崎の“ブランド地鶏”の確立を目指している。
岡崎おうはんの鶏卵はMS〜Lサイズがほぼ100%を占め、卵黄が外国産鶏に比べ約30%大きい。鶏肉は名古屋コーチンに引けを取らない味と歯応えがあると好評だ。
大賞に次ぐ「地域活性化奨励賞」には、機械加工で精密な仕上げ研磨を可能にした「アルミスティックゴム砥石」(五万石スティック)を開発した「岡杉巧作所」(杉田幸久代表取締役)=同市日名中町=と、身体障害者一人一人に合った自助具を開発している特定非営利活動法人「福祉工房あいち」(加藤源重理事長)=同市牧平町=が選ばれた。
受賞した3組は、今月22日に開かれる同商工会議所の通常議員総会で表彰される。