岡崎市内の職人・作家で構成する「おかざき匠の会」(三浦宏之代表)が、3月4日から6日まで、東京都港区の「地域資源テストマーケティングショップRin」で、同会初の自主企画展「江戸のふるさと岡崎」を開く。三浦代表らは「徳川家康が築いた江戸時代から、家康の生誕地で脈々と受け継がれてきた地場産業をアピールしたい」と意気込んでいる。(今井亮)
外部の依頼を受けて、これまで市内を中心に出展してきた同会。3年前から自主企画の展示会の構想を練ってきたという。
一部の会員が昨年9月、東京で“四人展”を開いて手応えをつかみ、構想が具体化。「江戸のふるさと」をテーマに、岡崎商工会議所との共催で、岡崎の地場産業と観光を紹介する。
同展には個人と企業の48会員のうち、30会員が石製品、矢、太鼓、掛け軸、書など同展に合わせて制作した作品31点を出品する。
作品展示とは別に、期間中は手彫りゴム印、和太鼓、竹矢の制作実演も。食品分野で加盟する会員の食べるラー油や地酒、八丁味噌などの試食コーナーを設け、会場のレストランで期間限定メニューを提供する。
同展を間近に控えた23日夜、岡崎商工会議所に会員が出品作品を持ち寄り、会場を想定したシミュレーションを実施。順路などの会場設営について打ち合わせ、実際に作品を並べて見栄えを確認した。
参加する会員の中には、店舗焼失からの復興を目指している和ろうそくの老舗「磯部ろうそく店」の9代目磯部亮次さんの姿も。磯部さんは「再起」と題して、焼失を免れた五匁ろうそくなどを出品する。