岡崎市東部の額田地区の山あいにたたずむ千万町茅葺(かやぶき)屋敷の隠居屋(売店)の茅葺き屋根がきょう16日から、葺き替え作業に入る。昭和50年代半ばに行われた葺き替えから約30年。雨露などをしのいできた茅葺き屋根がよみがえり、今後20〜30年は持つという。(今井亮)
屋根を葺き替えるのは、新城市在住の職人石川五三郎さん(77)を中心とした地元住民やボランティアら。今月5日から足場を組み、13日までに老朽化した茅葺き屋根を撤去する「葺きこぼし」や骨組みの木と竹を外す「竹替え」を終えた。
きょう16日から作業に入り、3月初旬の完成を目指して、軒がため、葺き上げ、軒上げなどをする。各作業は自由に見学できる。完成式の「葺きごもり」は6日に行われる。
同屋敷では作業期間中、作業を手伝うボランティア(1日当たり4人)を随時募集している。作業内容は芽の上げ下げや選別など。天候によって作業が中止になったり、急きょ作業を依頼したりする場合もある。参加する場合は作業のできる服装と軍手、昼食を持参。
作業参加の申し込みは千万町茅葺屋敷(83―2590)へ。