岡崎署主催の感謝状贈呈式が7日、岡崎市図書館交流プラザ(りぶら)で開かれ、防犯、交通安全活動などに貢献した個人と団体をたたえた。
長年、防犯や交通安全に関する機関や組織で尽力したとして、岡崎市葵町の原田幸一さん(80)、同市竜美大入町の成田久高さん(62)、同市城北町の大美奎三さん(68)の3人に県警本部長感謝状を伝達。また、101団体と143人に岡崎署長感謝状が贈られた。
神谷博幸署長は「大勢の方々の熱意あふれるご支援は感謝に堪えない」と功労者にお礼を述べた後、昨年の管内(岡崎市、幸田町)の犯罪情勢を回顧。「家族や地域の人の絆(きずな)が失われていることに気付かされた年だった」と振り返った。年初からパトカーを3台増やし、深夜の警戒を強化したことなどから犯罪総数は大幅に減少。一方で、自動車関連窃盗事件が多発した。
事件解決については、同市土井町での会社員強殺事件や2月の乳児死体遺棄事件などを挙げ、「凶悪事件解決は住民の皆さんの捜査協力による賜物」と述べた。未解決事件の早期解決も誓った。
1年間で11人が死亡した交通事故対策に関して神谷署長は「引き続き地域や関係機関などと連携し、安全な交通環境を確立するよう全力で取り組む」と強調。最後に「『安全は地域の皆さんの手で、安心は警察の手で』をスローガンにして、活動に邁進(まいしん)したい」と決意を新たにした。