おかざき世界子ども美術博物館で、国内外の凧とコマを集めた企画展「あそぼう! つくろう! Do! 凧(たこ)と独楽(こま)展」が開かれている。伝統的な正月の遊びの代表格である多彩な凧とコマが並び、新年を前に親子らの人気を集めている。2月27日まで。(今井亮)
各地の博物館などから集めた凧は日本をはじめ、東南アジアやヨーロッパ13カ国の約200点。国内からは“郷土の凧”として安城市に伝わる「桜井凧」、有名な青森県の「津軽凧」、滋賀県の「八日市凧」などが展示された。
海外では、鳥やチョウなどを模したデザインが特徴的な東南アジアの中から、展示品で最大の幅3.2メートルもあるインドネシアの「オウムの大凧」が登場。海外の凧はきらびやかな装飾や長い尾、張りぼてのような骨組み、凧に付けられた鈴や風車など、日本ではあまり見られない立体的な凧が目立ち、鮮やかな色彩が人の目を惹きつける。
コマは、中部地方で流行した鉄ゴマ、長崎県の「佐世保ゴマ」、ユニークなからくりが笑いを誘う「江戸ゴマ」、子どもに人気の「ベイブレード」など、伝統工芸品から玩具コマまで約400点が並ぶ。
ヒモを付けたまま回すモロッコの「散歩ゴマ」など、形や回し方が独創的な海外のコマも多数ある。
同館の担当者は「凧とコマの面白さは苦労してコツをつかみ、やっとの思いで上げたり、回せたりできた時の達成感です」と話している。
同館では期間中、凧とコマにちなんださまざまなワークショップを開催中。問い合わせは同館(53―3511)へ。
入場料は大人300円、小中学生100円(ただし市内の小中学生は無料)。年末年始は27日から1月3日まで休館。