岡崎市消防本部は、1日開会する同市議会12月定例会で、消防団の機能別団員制度を導入する消防団条例の改正案を上程する。同制度では専任の機能別団員として、消防団OBらが、会社勤めなどで地元を離れる団員に代わって、平日の日中に発生した火災の初期消火に当たる。
近年、正規の消防団員の中で日中は勤めに出る会社員などの割合が増加。このため、団員が手薄になった山間部では消防車の到着に時間がかかることから、延焼拡大を防ぐため、初期消火に限定した機能別団員を配置することにした。
制度を導入するのは山間部の額田、岩津の両消防団。来年1月から、両消防団の地元で募集する。任期は平成23年4月1日から2年間で、任期満了に伴う再任も可。年報酬は1万2,000円。
西三河地方で機能別団員を配置するのは豊田、碧南両市に次いで3番目。岡崎市消防本部は「迅速な初期消火が期待できる」と話している。
消防団員は特別職の公務員として24時間の災害出動や訓練、各式典に参加する。年報酬は3万6,500円。(今井亮)