岡崎市消防本部は24日、今月17日に同市栄町で発生した民家火災で、119番通報、初期消火、逃げ遅れた女性(77)の救出を連携した市民6人を表彰した。
6人は同町内の製材業森正嗣弘さん(65)、会社員竹本賢一さん(61)、美容師伊藤さよ子さん(63)と会社員伊藤ルリ子さん(40)親子、平山元章さん(59)とせつ子さん(55)夫妻。
出火当時、夕食中だった伊藤ルリ子さんは「火事だ」との叫び声で外に出たところ、北に約20メートル離れた民家の2階から炎が上がっているのを確認し、さよ子さんを通じて119番通報。平山さん夫妻が水道水で初期消火に当たると同時に、森正さんと竹本さんが家の中に入り、1階の寝室に取り残された寝たきりの女性を屋外に連れ出した。
柴田博和消防長は「連携した119番通報、初期消火、人命救助は勇気と励みを与えてくれました」とたたえ、一人ひとりに表彰状を贈った。
6人は「火事の発見が早くて最小限の被害に収まりました」「対応が遅れれば延焼していたかもしれません」などと話していた。