岡崎市竜海中学校3年生の川村実咲さん(14)が、このほど岐阜県のユーグリーン中津川ゴルフ倶楽部で開かれた「ジュニア大会グランドチャンピオン決定戦」女子の部でチャンピオンに輝いた。「うれしい。宮里藍ちゃんのようなプロを目指したい」と話す川村さんに、「ドライバーの飛距離は十分。グリーン周りやパターを練習すればもっと強くなる」と関係者は期待している。(大津一夫)
川村さんが初めてクラブを手にしたのは小学校3年生の5月。ゴルフが趣味の父親・嘉康さん(52)を身近に見ていて、「自分もやりたい」と言った。将来、娘と一緒にゴルフができれば…と思っていた嘉康さんは、「自分から言ってきたので驚いた」と話す。
嘉康さんから「ドライバーで60ヤード飛んだらクラブを買ってあげる」と言われ、半年ほどで目標を達成。4年生からは、ゴルフ練習場が主催する大会に出場するようになった。
「好きなクラブ」というドライバーの飛距離は240ヤードで、ハンディ7の嘉康さんとほぼ同じ。最近は毎週3回、嘉康さんと一緒に真伝町のゴルフ練習場「桜木ゴルフクラブ」に通う。
最初から川村さんを指導しているインストラクターの杉戸昌次さんは、「空振りすると何度でも練習する負けず嫌いなところがあり、1年くらいでクラブを振り抜く力がついた。コースに出る機会が増えれば、もっとうまくなる。将来が楽しみ」と目を細める。
恵那峡パークカントリークラブ主催のグランドチャンピオン決定戦には、岐阜、愛知県などの小中学生53人が出場。川村さんは前半を39、後半を46の85で回った。
これまでのベストスコアは今年5月に出した83。身長は156センチ。小学校、中学校ともバスケットボール部で活躍した。