岡崎市明大寺町の自然科学研究機構・基礎生物学研究所(基生研)が、10月2日の午前9時30分から午後5時まで、研究所内を一般公開する。同機構内の基礎生物学、生理学、分子科学の3研究所による持ち回りの一般公開で、基生研では“一日科学館”と題し、国立天文台などが開発した映像技術による3D映像の上映などを企画している。(今井亮)
基生研と岡崎コンファレンスセンターを会場に、これまでの一般公開で最大規模となる計25の研究室などで、体験イベントを通して研究を紹介。基生研1階出入り口に設ける総合展示場では研究対象の生物を展示するほか、水生生物の水槽が並ぶ水族館のような地下の水生動物室も公開する。
目玉企画となる3D映像の上映は、映像制作自体が研究対象で、研究から得られる膨大な顕微鏡画像やデータを、基生研が3D映像化。映像は約10分間で、入れ替え制で終日上映する。
また3階の休憩所に設ける「サイエンスカフェ」では、コーヒーを片手に若手研究者らとフリートーク。研究者が来場者の質問を気軽に受ける。
岡崎コンファレンスセンターでは午後3時から5時まで、東京海洋大学の吉崎悟朗准教授らによる講演会がある。