東海愛知新聞バックナンバー

 8月27日【金】

岡崎でも所在不明者

159歳 女性

各地で所在不明の高齢者問題が表面化している中、岡崎市でも戸籍上では「生存」となっている所在不明の100歳以上が355人に上ることが26日、明らかになった。このうち最高齢者は、ペリー来航の2年前の嘉永4(1851)年2月に生まれ、生きていれば159歳になる女性だった。(今井亮)

同市の市民文化部市民課によると、355人のうち100〜119歳は154人、120歳以上は201人だった。戦時の混乱や海外へ移り住んだことなどが要因で、死亡届が提出されなかったことが最大の原因とみられる。

同市は、平成13年8月に戸籍を電算化した。管轄法務局長の許可を得れば除籍も可能だったが、市川美子部長は「生死を判断する手がかりがなく、電算化の際に死亡と断定することに、慎重にならざるを得なかった」と説明した。

同市では、早急に100歳以上の高齢者を対象に戸籍の現状を把握し、管轄法務局へ除籍の許可申請を進めていく。

住民票が必要な年金やサービスを受ける本人との面会などが必要な介護保険は、住民基本台帳を基に処理していることから生存を確認できるため、不正はないとしている。


<<インデックスへ | <<前日のニュースへ

HOME