東海愛知新聞バックナンバー

 8月21日【土】

高齢者支援などに新提案

岡崎の中学生 19校代表が生徒市議会

岡崎市内の19中学校の生徒会で組織する同市中学校生徒会連絡協議会主催の「第38回生徒市議会」が20日、同市役所西庁舎3階の議場で開かれた。各校を代表する3年生57人が“議員”として出席、登壇した19人が理事者側の同市幹部らに質問や提案をした。(今井亮)

「中学生の市政への参加」「環境」「岡崎アピール」「街づくり」「ふれあい」の5分野の質問・提案に対して、13部局が答弁した。

北中の安江良磨君(15)は、同市が実施している地域生活支援事業のサービスと対象者の拡大として、中学生や市民からボランティアを募り、買い物に不便さを感じているお年寄りや障害者への生活用品の宅配を提案。「宅配先に住む人の生活の様子を尋ねたり、ふれあいを深めることができます」とし、表面化している行方不明の高齢者問題に対して「この提案があれば、そういった事態も防げる」と主張した。

これに対し、高島徹福祉保健部長は「地域での孤立を防ぐためにさまざまなサービスを必要に応じて提供している」として、安否確認などを兼ねた高齢者への配食サービス制度や7月1日に始まった「おかざきシルバー支援隊」事業を挙げたうえで、「本市の地域福祉の方針に沿った提案なので考えたい」と答弁した。

このほか、南中は市制100周年の年に成人式を迎えることから、新成人による100周年の祝賀イベントの開催。矢作中は伝統行事として続いている「アースワーク展」の参加を市民にも広げた「市民アースワーク展」を提案した。

閉会後、柴田紘一市長は「各校の思いを実現するには課題もあるが、解決方法や手段を考えるのが市政の役割。これからも市政に対して関心を持ち続けてほしい」と講評した。


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