東海愛知新聞バックナンバー

 8月15日【日】

岡崎にこんな埴輪が

子ども美博に展示
古代人の暮らし150点で

おかざき世界子ども美術博物館で開かれている「古墳とはにわ展」が、子どもたちの人気を集めている。岡崎市内から出土した埴輪(はにわ)など約150点を展示。出土品や模型を“実物大”にこだわって展示したのが特徴で、間近で見る古代人の造形に、子どもたちが感激している。(大津一夫)

古墳時代は西暦300〜600年とされる。埴輪は人物や動物、舟、家の形をしたものが多い。こうした埴輪を展示し、古代人の暮らしに興味を持ってもらうと同時に、発掘調査にも関心を高めてもらおうと企画された。

同市戸崎町の外山3号墳から出土した馬の埴輪は、高さ0.75メートル、全長1.05メートル。約1500年前の古墳時代後期のもので、立派な馬具と飾りが付いている。

模型の竪穴式住居に入ることができ、復元された古代人の衣服を試着できる。親子3人でやって来た中学校3年の女子生徒は、「1500年前の埴輪が目の前にあるなんて感激。歴史と美術が好きなので興味深い」と見入っていた。

■22、29日 鳥居戸古墳見学会

同館東の鳥居戸古墳は、今年3月に試掘が行われ、約20点の出土品を初公開。一部は実際に手に取って、感触や重さを感じることができる。

鳥居戸古墳は広さ約10平方メートル。19日〜29日に市教育委員会が本格的な発掘調査を行う。同館は、22日と29日に見学会を開催。両日とも(1)午前10時(2)午後2時―の2回あり、定員は小学校4年生から高校生まで各15人。当日午前9時から受け付ける。

同展は9月12日まで。入場料は大人300円、小中学生100円。市内の小中学生、障害者手帳所持者とその付き添いの人は無料。


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