NPO法人「あいち防災リーダー育成支援ネット」(太田貴代子理事長)の高校生を対象にした災害ボランティアコーディネーター養成講座が9日、2日間の日程で岡崎市福祉会館で始まった。同法人が市内の高校生に呼び掛け、県立岡崎聾学校を含む11校の34人が参加した。(今井亮)
災害ボランティアコーディネーターは、災害時に支援を求めてきた被災者とボランティアの調整役。被災者から依頼のあった支援(ニーズ)に合わせて、災害時に設立されるボランティアセンターに集まったボランティアを派遣する。
専門知識と経験が要求されるため、本来は社会福祉協議会や日本赤十字社などの活動従事者、県の災害ボランティアコーディネーター養成講座の修了者らが務めるが、若い高校生の段階から学んでもらおうと企画された。
初日は、太田理事長が役割を説明し、一昨年に岡崎市を襲った8月末豪雨の際に設立されたボランティアセンターの活動をスライドで振り返った。このあと災害を想定して、高校生が被災者の支援依頼の受け付けを実習。センター運営の役割別の疑似体験もあった。
最終日のきょう10日は、センターの運営実習や災害時のストレスなどについて学ぶ。