岡崎市民病院で31日、外科医への興味を持ってもらおうと、手術器具や最新のトレーニングマシンを使って手術を模擬体験する「外科手術体験セミナー」が開かれた。手術着姿で参加した市内在住の高校生1〜3年生32人は、同病院の外科医や手術室看護師から指導を受けながら、地域医療への関心を深めた。(今井亮)
手術実技体験では、胆のう摘出手術を想定し、内視鏡手術を仮想体験するシミュレーターを操作。ディスプレーを見ながら「トレーニングボックス」と呼ばれる箱の中で内視鏡手術の操作も行った。
出血を止めながら組織を切る際に用いる超音波メスで鶏肉を切開するなど、7ブースを5、6人のグループで回った。
この後は手術室を見学。手術の流れや使用する機器などについて説明を受けた。
石山聡治消化器外科部長(39)は「セミナーを通して、参加した生徒にとって外科医があこがれの職業の1つとなり、地域医療を支えていく医療従事者の育成につながることを願っています」と話していた。