東海愛知新聞バックナンバー

 7月30日【金】

地の利生かし合併も

幸田ふるさと町民 川口文夫さん講演

幸田町大草の出身で中部経済連合会会長の川口文夫中部電力相談役(69)が28日、幸田町民会館あじさいホールで講演した。同町が主催する「ふるさと町民講座」の第2弾。会場には川口さんの恩師や同級生ら約200人が詰め掛けた。

テーマは「持続発展する豊かな中部の実現を目指して〜魅力と個性に溢(あ)ふれ、安全安心な故郷を目指して」。冒頭で「役職上、いろいろな場所で講演してきたが、今日が一番緊張する」と会場を和ませ、「ガキ大将だった」少年時代を振り返り、農家に生まれた自身の生い立ちを説明した。

幸田町については、「地政学的には国内でも恵まれている。鉄道や半導体産業があるのもそのため」と地域性に優れた点を強調した。

また、経済人として国の財政赤字や少子高齢化を心配し、「地域社会のことを理解している政治家がたくさん出ることが望ましい」と指摘。各地域での教育の重要性も訴えた。

自身が道州制問題にかかわっている観点から、「基礎自治体を強化しなければならない。広域行政で中核都市を形成する必要がある」と述べ、岡崎市や蒲郡市などの周辺自治体との合併についても触れた。


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