社団法人岡崎パブリックサービスの職員や会社員らが、雪合戦をヒントにしたニュースポーツ「エコ玉合戦」を考案した。イベント会場でデモンストレーションを行いながら、公式ルールの細部を決め、公式審判員を育成する。今後は本格的な競技の普及と競技人口の増加に取り組んでいく。(今井亮)
名古屋市東区のオアシス21で毎月21日の「オアシスの日」に開かれるイベントに応募するため、同法人職員の畔柳奈津江さん(35)ら5人でアイデアを出し合った。
当初、考えたのは雪合戦だった。しかし、全天候型のイベントスペース(銀河の広場)では雪の使用が困難なため、替わりに牛乳などの紙パックを短冊状に細く切って組み合わせた球を使用。雪がなくてもプレーできる“スポーツ雪合戦”として考案、昨春イベントに参加した。球の内部は空洞で軽く、直径は約10センチ。
公式ルールでは長さ20メートル、幅10メートルのコートに「かくれみの」と呼ばれる高さ1.3メートルほどのついたてを、センターライン上を含めて計5枚置き、コートの中心に旗を1本ずつ立てる。
1チーム5人が公式球40個を投げ合い、体に当たったら退場。1人が1度に持てる球は2個まで。対戦チームの選手が全滅するか、対戦チームの旗を奪えば勝利となる。退場後の戦線復帰はできない。
1試合5分。屋内外問わずにプレーできるが、屋外では風向きで球筋やスピードが変化するため、コートチェンジして複数試合を行い、総合結果で競う場合もある。
エコ玉合戦の公式審判員を務める畔柳さんは「1年かけてルールを整備し、今年から周知活動に力を入れています。手軽にできる“エコ”なスポーツなので、競技人口を増やし、将来は大きな大会を開きたいですね」と話している。
同法人では、指定管理している岡崎市竜美丘会館で今月31日に開く「たつみがおかふるさと夏祭り」で、午後3時45分から30分間、エコ玉合戦のデモンストレーションやプレー体験がある。また2時から8時までは、公式球よりも一回り小さい球を作る工作教室も開かれる。