東海愛知新聞バックナンバー

 6月26日【土】

柳本・落合さんら講師

岡崎で来月24日から「市民大学」

著名人や世界で活躍する人を招く岡崎市教育委員会主催の「第37回市民大学」が、7月24日から8月28日までの計5回、同市民会館大ホールで開かれる。今年の講師は、アテネ、北京の両五輪で全日本女子バレーボールチームの監督を務めた柳本晶一さんや作家の落合恵子さんら5人。(今井亮)

■申し込みは12日からりぶらで

開講はいずれも午後1時30分。市内在住・在学・在勤者を対象に受講者を募集する。定員は先着1500人で、受講料は全5回で1人2,000円(講座ノート代込み)。

7月12日午前9時から、市図書館交流プラザ(りぶら)2階の総合案内で申し込みを直接受け付けるほか、同日午後1時から専用電話(23―4115)での申し込みも可能。

講演の日程と、講師のプロフィルは次の通り。

第1回(7月24日)=「芸も生きがい、人も生きがい」。
昨年10月に4代目「江戸家猫八」を襲名したタレントで演芸家の江戸家猫八さん。襲名前の江戸家子猫時代は「必殺仕事人」や「男はつらいよ」「笑点」など、ドラマ、映画、バラエティー番組に出演。動物や野鳥の鳴き声のものまねで聞く人を魅了する。最近では、鳩山由紀夫前首相が江戸家さんのハトの鳴き声に合わせてハトのパフォーマンスを披露したことも話題になった。
第2回(7月31日)=「人生、負け勝ち」。
元全日本女子バレーボールチーム監督の柳本晶一さん。現役時代は新日本製鐵や日新製鋼などのチームで活躍し、モントリオール五輪にも出場した。日本リーグ優勝を果たした後に引退し、監督へ転身。13年前に率いたVリーグ女子・東洋紡オーキスをリーグ初優勝に導いた。
7年前に就任した全日本女子チームでは、積極的に若手の選手を起用するなどして低迷していたチームをてこ入れし、アテネ、北京の両五輪に出場する立役者となった。全日本女子チーム監督時代の手腕は“柳本マジック”と称された。現在は大学教授などとして、若者の育成に力を注ぐ。
第3回(8月7日)=「歴史に学ぶ日本のこころ」。
法相宗大本山薬師寺の山田法胤管主。厚生省慰霊団員として、アリューシャン列島のアッツ島戦跡をはじめ、パプアニューギニア、ガダルカナル島、シベリアと世界各地の戦地を巡拝し、戦没者を慰霊する。 座右の銘は「辛抱こそ人生の宝なり」。
第4回(8月21日)=「体液の不思議:脳が感じる塩濃度」。
自然科学研究機構・基礎生物学研究所の野田昌晴教授(統合神経生物学研究部門・総合研究大学院大学基礎生物学専攻)。専門分野は神経生物学。アセチルコリン受容体やナトリウムイオンチャンネルの構造を明らかにした。同研究所では脳や神経が個体発生の過程で形成される仕組みをはじめ、脳が働く仕組みを研究している。
第5回(8月28日)=「自分を生きる」。
作家の落合恵子さん。文化放送のアナウンサーを経て、作家に転向。執筆活動のほか、東京と大阪で子ども向けの本の専門店「クレヨンハウス」、女性向けの本の専門店「ミズ・クレヨンハウス」を主宰する。 「たくさんの人と楽しく考える」をモットーに、子ども、女性、高齢者、障害者の声を多角的にくみ上げている。 最近では「食」の問題にも取り組み、自然食レストランなどを開店し、“行動する作家”を目指している。 著書は『だんだん「自分」になっていく』(講談社)、『こころの居場所』(日本看護協会)、『メノポーズ革命』(文化出版局)など。

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