東海愛知新聞バックナンバー

 6月16日【水】
ジャズコレクション

CDなど1万点寄贈

内田修さん、岡崎市へ2度目

岡崎市出身の外科医で“ドクタージャズ”こと、内田修さん(80)が、ジャズミュージシャンのCDやレコードをはじめ、ジャズ関連の書籍、オーディオ類、親交の深いミュージシャンからの手紙など、約1万点のコレクションを同市に寄贈した。内田さんが所有するコレクションを寄贈したのは、平成5年1月以来、17年ぶり。(今井亮)

■書籍、手紙も

同市は、17年前に寄贈されたレコード約1万2000枚やオーディオ機器、ミュージシャンが使った楽器などを保管し、市シビックセンター内に「内田修ジャズコレクション」展示室を開設。一昨年11月に開館した同市図書館交流プラザ(りぶら)内にコレクション展示室を移し、整備した。寄贈を受けて同市は、「ジャズの街」を謳(うた)いコレクションの活用事業を続けている。

2度目の寄贈となる今回は、秋吉敏子さん、渡辺貞夫さん、日野皓正さん、綾戸智恵さん、ケイコ・リーさん、寺井尚子さんら日本のジャズ界をリードするミュージシャンのCD約7500点が中心。録音直後のサンプルCDやサイン入りCDも含まれている。

■10月下旬に企画展

同市は約1年前からこれらのコレクションを譲り受ける準備を進め、名古屋市千種区にある内田さんの自宅から少しずつ運び、先月末に終えた。今後は10月下旬に予定している企画展示に向けて、新たなコレクションをデータベース化する作業を進める。

今回の寄贈について内田さんは「音楽は聴いて初めて楽しめるもの。生まれ育った岡崎で、少しでも多くの人にジャズの素晴らしさを伝える活動が末永く続くことを願っています」とコメントを寄せている。


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