東海愛知新聞バックナンバー

 5月27日【木】

矢作川で水難救助の合同訓練

岡崎、豊田消防本部
県防災航空隊も参加

岡崎市消防本部と豊田市消防本部、県防災航空隊の三者が26日、岡崎市上里1の矢作川で水難救助救出合同訓練を行った。水難事故防止啓発と水難救助技術の向上を目的とした訓練は平成13年から始まり、今年で10回目。(竹内雅紀)

訓練には消防署員ら約50人が参加し、救助工作車や指揮指令車などの車両10台、防災ヘリ1台が出動した。

矢作川と青木川の合流点付近の河川敷でバーベキューをしていた6人が、降雨で増水した矢作川の水流にのまれ、3人が自力で避難、1人が中州に取り残され、2人が行方不明―という想定で訓練が行われた。

避難した人からの119番通報で駆け付けた岡崎市消防本部の署員らは、現場指揮官の指示で周囲を検索し、潜水隊員が救命ゴムボートを出し行方不明者を救出。豊田市消防本部と県防災航空隊も出動し、豊田は舟艇隊で水中の行方不明者を、航空隊は防災ヘリ「わかしゃち」から中州に取り残された1人を救出した。

石川春男岡崎市西消防署長は「大きな河川での水難事故には、隣接する消防署による連携が要救助者の早期発見につながる。一昨年の8月末豪雨や昨年の台風18号などスポット豪雨が日常的に起こるようになっている」とし、「今後も情報の共有、知識、技術を高める必要がある」と講評した。


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