岡崎市茅原沢町の男川河川敷で13日、同市河合中学校の「岡崎ゲンジボタル幼虫放流式」が行われ、全校生徒88人が1年間育ててきたゲンジボタルの幼虫を放流した。
天然記念物に指定されている岡崎ゲンジボタルの保護に取り組む地元の保存会の協力で、昭和43(1968)年から続けられている伝統行事。同校の自然科学部が中心となって乙川や支流の男川に幼虫を放流することで、河合地区のホタル保護や環境浄化を推進している。
今年は、約70匹の幼虫を放流。体長は2、3センチと昨年並みに成育したという。式には近くの生平、秦梨両小学校の児童らも参加し、容器に入った幼虫をゆっくりと川面に放流した。3年生の平山将也自然科学部長(14)は「今年も放流できてうれしかった。ちゃんと大きくなって帰ってきてほしい」と話していた。
幼虫は雨天時の夕方に上陸し、約40日後に羽化。河合地区では6月上旬にも幻想的な光の演出が見られるという。(竹内雅紀)