岡崎公園の国道1号沿いのバス駐車場南東に、かつて岡崎城の東曲輪(くるわ)(東の丸)にあった「東隅櫓(すみやぐら)」が完成した。27日から、同公園を訪れる観光バスの添乗員らの休憩所や展示スペースとして使用できる。
東隅櫓の設計図は現存しないため、市では1781年に描かれた城絵図や松山城(松山市)の櫓の形状を基に、昨年6月から建設を進めていた。同公園内の隅櫓の再建は今回が初めて。
東隅櫓は入母屋造りで、柱、梁(はり)、床にヒノキ、マツ、スギを使用し、壁は白漆喰(しっくい)塗りとなっている。2階の床板の一部を外すことで吹き抜けになる。総工費は約1億円。
「岡崎の桜まつり」期間中の4月11日までは、2階に上ることもできる。開放時間は午前9時から午後5時まで。