東海愛知新聞バックナンバー

 3月18日【木】

「武者絵幟」制作ピーク

岡崎 ワタナベ鯉のぼりが手作業で

岡崎市福岡町に製造工場を置く幟(のぼり)の老舗「ワタナベ鯉のぼり」で、男子の立身出世を願う「武者絵幟」の制作が最盛期を迎えている。

30種類を展開する手描き本染めの幟は、足軽から太閤に上り詰めた羽柴(豊臣)秀吉や加藤清正らを描いた「太閤・加藤」が人気。徳川家康と“徳川四天王”を描いた「家康と四天王」や若い家族に人気の「金太郎」などもある。大きさは「二十四巾(はば)四間」(横90センチ、縦7.2メートル)の注文が最も多い。

武者絵幟は顔料がよく染まり、すぐ乾く夏のうちに絵を描き、注文を受けて家紋を入れる「家紋付け」を行う。今年は2月中旬から家紋付けを始め、端午の節句に合わせて出荷のピークを迎える4月中旬には、全国に約300本を出荷する。


<<インデックスへ | <<前日のニュースへ

HOME