岡崎市奥山田町にある推定樹齢750年の市天然記念物「奥山田のしだれ桜」がこのほど開花し、春の訪れを告げている。
このしだれ桜はエドヒガンの一本立ちで樹高は12メートル。1300年前に持統天皇が植栽したとも言われている。咲き始めは淡い紅色だが、満開時には白くなるのが特徴。
奥山田のしだれ桜保存会の市川庄治会長(74)によると、開花したのは14日。ここ10年間では最も早く、16日現在で五分咲き。「暖かい日が続いたせいか、一気に花が咲いた。こんなのは初めて。今年はきれいに咲いている」と話している。例年は3月末に見ごろを迎えるが、今年は1週間ほど早く今週末の3連休あたりが見ごろだという。
16日には付近の住民や豊田市から足を運んだ人たちが、写真に収めたり、スケッチをしたりして楽しんでいた。
想定外の早咲きを受けて、21日から予定されていた夜間のライトアップと茶屋の開設は、きょう17日からに変更。ライトアップは午後6時〜9時30分、甘酒(100円)や、抹茶とまんじゅうのセット(300円)、地元産の野菜が販売される茶屋は午前9時〜午後5時。ともに4月2日まで。
問い合わせは、市川さん(090―6368―1030)へ。 (竹内雅紀)