平成26年度の開通に向けてNEXCO中日本が工事を進めている新東名高速道路で、岡崎市岩中町―岩戸町区間634メートルの「(仮称)岩戸トンネル」(上り線)の貫通式が28日、自治体関係者や施工業者らを招いて行われた。県内を通過する上り線のトンネル17本では初めての貫通となる。(今井亮)
式には地元自治体を代表して柴田紘一市長や神谷博幸岡崎署長をはじめ、豊田東ジャンクションに連結する豊田市の加藤恒太郎副市長ら来賓を含む約200人が出席。来賓らが発破ボタンを押す「貫通発破」の後、トンネルを“通り初め”した。
NEXCO中日本名古屋支社建設事業部の近藤清久部長は「1日も早い開通に向けて努力したい」とあいさつ。柴田市長は「行政として専門部署を設けて工事に協力しているが、今日の貫通は開通に向けた大きな契機」と述べた。
上り線は昨年1月に着工し、約1年で貫通した。トンネルの幅と高さはともに約12メートル。NEXCO中日本名古屋支社によると、岩戸トンネル下り線(延長753メートル)は今春に貫通する見込み。