来年春卒業予定の学生を対象にした「業界研究会」が16日、岡崎商工会議所で開かれた。岡崎エリアで就職を考える学生を支援する「学生のための地元就職塾」(同商議所主催)の一環。就職超氷河期が予想される学生らは真剣な表情で、企業の人事担当者の話を聞いていた。 (竹内雅紀)
岡崎信用金庫、大和化成工業、栄屋乳業など岡崎市内の5業種6社が参加。ガイダンスでは、菅沼義一塾長が業界研究の「10のおきて」を説き、独自色を出すことや、積極的に足を運んで生きた情報を得ることなどをアドバイス。「広くたくさんの業界について学び、核心をついた質問をするように心掛けてほしい」と述べた。
企業訪問では23人の学生がグループ別に分かれて各社のブースを回り、人事担当者の話を熱心にメモしたり、残業や教育制度など疑問点を積極的に質問したりする姿が目立った。厳しい就活事情を反映してか、真剣なまなざしで向き合う学生がほとんどだったが、緊張がほぐれた終盤では笑顔も見られるようになった。
接客業を希望する女子大生(21)は、これまでに20社を訪問済み。「一度に6社も回れたのは貴重な経験で、勉強になりました。不安はありますが、何とか夏までには内定が取れるよう頑張りたいです」と話していた。
ある人事担当者は「これを機に学生の意識も変わるのでは。元気で辛抱強い学生を望んでいます」と答えた。
この後、菅沼塾長が昨年11月から4回にわたった就職塾の総括を行い、学生たちを本格的な就職戦線へと送り出した。