岡崎市淡渕町の「男川やな」を経営する梅村成美さん(62)と従業員、アルバイトの大学生ら男女7人が8日、昨年12月27日に発生した建物火災で、中にいた女性3人を救出・避難誘導したとして、市消防本部から感謝状を受けた。
仕事中だった梅村さんらは午前10時10分ごろ、男川やなから南西に約100メートル離れた木造一部鉄骨造りの2階建て住宅から煙が上っているのを見つけて、119番した。
通報後、消防車が到着する前に2階の窓際に人がいるのを確認。はしごを持って駆け付け、52歳と19歳の女性を救出。1階にいた77歳の女性の避難を誘導した。
消防本部では畔柳俊光消防長が、梅村さんら4人に感謝状を手渡し、「皆さんの勇気ある行動で尊い命が救われました」と感謝の言葉を述べた。
梅村さんは「躊躇(ちゅうちょ)する間もなく、人を外に出すことだけを考えて無我夢中でした」と振り返った。