東海愛知新聞バックナンバー

 1月6日【水】
3人乗り自転車

5園に10台配置

普及啓発目的に
保護者へは貸し出さず
交通安全教室などで活用
岡崎市

昨年7月に解禁された幼児2人を乗せることができる「3人乗り自転車」を岡崎市が同年11月に16台購入し、市内の保育園などに普及啓発用として配置していたことが5日、分かった。自転車は保護者には貸し出さないという。(竹内雅紀)

市保育課によると、安全基準を満たした3人乗り自転車の購入費は約120万円。厚生労働省の安心こども基金(補助金)を原資に、市議会9月定例会で可決された補正予算に計上していた。16台の内訳は、市安全安心課と若松町にある市南公園に3台ずつ、市内53保育園の地域別拠点となる山中、福岡南、六名南、百々、八帖の5園に2台ずつ。

用途は交通安全教室や講習会などの啓発イベントに限定し、高価で活用時期が短いなどの理由で敬遠されがちな風潮を解消して普及を目指す。

豊田、刈谷市は購入者への補助金制度を創設、西尾市は50台購入して無料レンタルを開始するなど周辺自治体は普及方法を工夫している。岡崎市は故障や交通事故など維持管理の点を考慮して保護者向けの貸し出しは行わないという。

ただ、交通安全教室や講習会は主に春先から。真新しい自転車は、倉庫などに保管されたままで、出番はもう少し先になりそうだ。


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