名鉄名古屋本線踏切内で動けなくなった50代の女性を救助したとして、岡崎市矢作中学校3年の小川流星君(15)と野澤拓也君(15)の2人が14日、同社の三浦久芳東部支配人(54)から感謝状を受け取った。
先月10日午後4時30分ごろ、下校途中の2人は、同市暮戸町の矢作橋4号踏切内で、乗っていた自転車ごと転び、意識がもうろうとして動けなくなっていた女性を発見。女性を助けようと踏切内に入ると、遮断機が下りてきた。
「びっくりしましたが、倒れていた場所が電車の通過と反対の線路の辺りだったので間に合うと思いました」。2人は落ち着いて女性を抱きかかえて踏切の外へ運び出し、自転車も撤去した。その後、女性は意識を取り戻して帰宅し、翌日お礼に学校を訪れたという。
小川君は「助けなきゃ、と思うと体が自然に動きました。迷いはなかったです」、野澤君は「特別なことをしたとは思っていません」と、やや照れながら振り返った。
三浦支配人は「機転の利いた行動は、なかなかできることでない。2人の勇敢な行動に感謝するとともに感心しています」とたたえた。