岡崎市と沖縄県石垣市の親善都市提携40周年を祝う記念行事が7日、「石垣島まつり」でにぎわった石垣市の岡崎親善庭園で行われた。岡崎市から柴田紘一市長や同市が公募した市民ツアーの参加者ら約120人が出席した。記念品として、柴田市長は徳川家康公の石像を、大濱長照石垣市長は地元の工芸士が制作した獅子頭を贈り、両市の末長い提携を誓った。
庭園では、大濱市長ら約60人が柴田市長らを迎え、「いしがき児童合唱団」が両市の市歌を歌って歓迎した。両市長が記念品の目録を交換したあと、岡崎南ロータリークラブの鈴木英成・創立45周年実行委員長や岡崎南ライオンズクラブの神道邦男会長らと一緒に石像を除幕。アトラクションとして、大浜獅子・棒保存会による伝統芸能の獅子舞が披露された。
柴田市長は「石像が寄贈できてうれしい。いただいた獅子頭を大切にし、両市民、経済団体などさまざまな交流が末長く続くことを願っています」、大濱市長は「念願の家康公の石像を置くことができ、石垣市の宝が増えました。岡崎親善公園を、家康公を語り継ぐ場にしたい」と、それぞれ喜びを語った。
両市が提携を結んだのは、昭和44(1969)年2月19日。石垣市大浜地区の海軍基地に駐在していた岡崎市奥殿地区出身者らが戦後、戦時中に兵舎として使用していた大浜小学校に、世話になった感謝を込めて図書を贈ったのがきっかけとなった。
提携した当時、岡崎市は石垣市新栄町に、鉄筋コンクリート造りの公民館「岡崎会館」を建築したが、老朽化のため取り壊され、石垣市によって跡地に岡崎親善庭園が整備された。