岡崎市が主催する「2009秋の市民まつり」が7日、同市中心街一帯で始まった。絶好の秋晴れの下、子どもから大人まで幅広い世代の人が詰め掛け、岡崎の秋の風物詩を楽しんでいた。きょう8日まで。
主要会場の1つである乙川右岸河川敷では、地元の農林産物を販売する「農業祭」や、電気自動車「アイ・ミーブ」を展示する「環境展」、はしご車を体験できる「消防ひろば」(7日のみ)、「安全・安心ひろば」などの多彩なコーナーが並んでいる。
「農業祭」では、地元産の野菜やコメを購入する人が目立ったほか、岐阜県関ヶ原町や長野県佐久市などのゆかりのまちの特産品も販売され、会場中に香ばしいにおいが漂っていた。大門〆縄組合によるしめ縄作りの実演・販売コーナーでは、プロの技を参考にしながら、正月用のしめ飾りを真剣な表情で作る老夫婦の姿も。JAあいち三河のもちの無料配布には、行列が絶えなかった。また、消防や警察、自衛隊の制服を着た子どもを親が必死にカメラに収める光景も多く見られた。
岡崎公園多目的広場(旧グラウンド)では「商工フェア」とステージイベント。八丁味噌(みそ)や地酒、三河仏壇、石製品など郷土の特産品のほか、親善都市・広島県福山市のバラグッズやゆかりのまち・神奈川県茅ヶ崎市の地酒も販売されている。八丁味噌のすくい取りには長蛇の列ができ、人気の高さを示していた。
ステージでは、沖縄県石垣市との親善都市提携40周年を記念したエイサー演舞が行われたほか、岡崎城西高校チアリーディング部のチア指導、ウルトラマンミニショーなどがお祭りムードを盛り上げた。
暖かな秋の日差しと人々の熱気で、汗ばむ参加者もいた。
岡崎ジャズストリートも7日、岡崎市中心街で始まった。同実行委員会(同前慎治委員長)が主催、市民ボランティアが協力し今年で4回目。
正午過ぎ、市図書館交流プラザ(りぶら)からシビコ西広場まで市消防音楽隊を先頭に関係者がパレード。同広場で同前委員長は「ジャズを通して岡崎を元気に、そして心を豊かにしてもらいたい」とあいさつし、開会を宣言した。
同広場などでアマチュア楽団が演奏を始めると、周囲には大勢の市民らが集まり軽快なリズムや歌声を楽しんだ。有料16会場もファンで満席になり、リズムをとりながらプロの生演奏に聴き入っていた。
街の中にはマップを手に会場を回る人や、楽器を持って次の会場に向かうプレーヤーの姿も目立った。
東京都中野区からやって来たという男性(29)は、「初めて来ましたが、街の人たちが一緒になって盛り上がっている感じ。熱気が伝わってきます。きょうは無料会場を回り、あすは有料会場で楽しみたいと思います」と話していた。
ジャズストリートは、きょう8日まで。