岡崎市矢作北小学校の雅楽部と、児童養護施設・平和学園の小学生4人が共演する「岡崎キッズ雅楽演奏会」が、24日午後3時から岡崎城二の丸能楽堂で開かれる。NPO法人GハーモニーABCDE(寺澤みゆき理事長)が、県内の福祉施設が集まって開かれる「音楽の集い」のプレイベントとして主催する。
矢作北小の雅楽部には4〜6年生の29人が所属。当日はこのうち5、6年生19人が出演。平和学園からは小学校4年生と6年生の女子児童4人が参加し、雅楽「迦陵頻(かりょうびん)」で共演する。
舞を担当する平和学園の子どもたちは5月からけいこを始め、名古屋若竹雅楽会(柴垣建男会長)の会員、永M佳喜さんらが指導している。
4日には2回目の合同けいこが矢作北小で行われた。雅楽部の演奏に合わせて、平和学園の子どもたちが、ゆったりとした動作で舞った。永Mさんも駆け付け、手や体の動かし方をアドバイスした。
平和学園の女子児童は、オレンジ色の衣装に花冠、青い羽根を着けて舞う。上半身が人、下半身が鳥という仏教の想像上の鳥で、「ゆったりと体を動かすのが難しい。少し緊張していますが、当日は頑張ります」と話していた。
指導している永Mさんは「すごく上手になった。みんな真剣に取り組んでくれるのでうれしい。当日は優雅な舞を期待しています」と子どもたちのけいこを見守っていた。
演奏会では「迦陵頻」のほか、矢作北小雅楽部が「越天楽」などを演奏する。入場無料。会場で平和学園への支援を呼びかける。
「音楽の集い」は11月28日、岡崎市上地3のアイプラザ岡崎で開かれる。20施設の子どもたちの交流が目的。岡崎市矢作北小と平和学園児童の雅楽のほか、ミュージカル、器楽演奏、劇、ダンスなどを披露される。