岡崎市柔道会常任理事で、同会の柔道教室など市内3道場で小中学生らを教える柔道六段の奈良澄(きよし)さん(75)が、第6回日本マスターズ柔道大会の年齢別で優勝した。奈良さんは2日、市役所を訪れ、柴田紘一市長に喜びを語った。
奈良さんが出場したのは、75歳から79歳(90キロ以上100キロ以下)のクラス。大分市で開かれた今大会には6人が出場し、奈良さんは総当たり戦を制した。
奈良さんは第1回から4回大会まで金メダルを獲得したが、昨年の決勝では一瞬のすきを突かれ、逆転負けした。75歳の誕生日を迎えクラスが変わった今大会では見事優勝し、5個目の金メダルを手にした。
20歳から柔道を続けている奈良さん。「一本を取る柔道」を信念に、毎朝1時間のウオーキングをはじめ、毎日100回以上の腹筋運動を欠かさない。小中学生を教える一方で、週3回のけいこをこなし、2分半の試合を乗り切る体力を維持している。
奈良さんは「80歳まで現役で柔道を続けたい。10年連続の大会出場を目指します」と意気込んでいた。