東海愛知新聞バックナンバー

 9月24日【木】

■おもてなし

県知事表彰
ボランティア功労
観光客に岡崎公園案内
勉強会重ねて活動12年
おかざき観光ガイドの会

観光客のために、ボランティアで岡崎公園内を案内する「おかざき観光ガイドの会」が、県観光協会の推薦を受け、今年度の「ボランティア活動功労者」として県知事表彰された。会長の野崎久治さん(71)は「賞状は市民や市政を代表して預かったものです。すべては訪れた観光客のために、これからもガイド一同、親切丁寧な説明を心掛けたい」と決意を新たにしている。

同会は3月21日から11月30日まで(お盆前後などを除く)、各地から観光客が訪れる岡崎公園の名所や史跡を無償で案内する。午前9時30分から午後3時まで、観光客はスケジュールに合わせて、30分か1時間の案内コースを選ぶことができる。昨年度は220日間に1万3,129人を受け入れた。

岡崎地方史研究会のメンバー12人を母体に、同会の前身となるボランティア団体が発足したのは平成9年4月1日。6年前に「おかざき観光ガイドの会」に改称し、現在は市内在住・在勤の男女45人がガイドとして登録している。

ガイドの年齢層は60代から80代の退職者がほとんど。「歴史好きなのはもちろん、夏や冬も案内するので、心身ともに健康でなければ務まらない」と野崎さん。

三河武士のやかた家康館前の観光ガイド案内所には、当番制で4人のガイドが常駐している。観光シーズンには40人前後が乗車する観光バス4,5台をほぼ同時刻に受け入れる日も。1日200人を案内した日もあったという。こうしたときは近くに住む他のガイドに応援を求めるなど、柔軟に対応している。

野崎さんは「大変な日もあるが、案内した後に『勉強になった』『また来たい』などの一言に、ひとしおのうれしさを実感します」と目を細める。

今後の課題は「ガイドのレベルアップ」という。個々のガイドが日々勉強を重ねているが、特に歴史に精通したガイド仲間による勉強会を開き、知識の蓄積を図る。

「だからといって難しい言葉を並べてはいけない。あくまで『おもてなし』として分かりやすく説明することが大切。案内を通して、観光客とガイドの双方が楽しめればいいんじゃないかな」と話している。


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