岡崎市内の小中学校で1日、2学期の始業式が行われた。新型インフルエンザの感染を予防しようと、同市教育委員会では全小中学校に消毒液を1本ずつ配布。各校では児童生徒らの手洗いやうがい、マスクの常備を徹底する。流行が懸念される秋以降の乾燥期を控えた折、不安を抱えたスタートとなった。
児童が新型インフルエンザに感染し、6月26日から7月4日まで学校閉鎖した広幡小学校。同校は夏休みが明ける前の先月中旬にPTAと協議し、22の全学級と来校者用に、水洗いの必要がない消毒液30本を独自に確保した。
消毒液はインフルエンザの終息が確認されるまで補充していく方針で、児童や教諭らは、登校して最初に手を消毒するなど感染予防を図っている。
始業式で、海藤茂実校長が全校児童703人に、「登校時や給食前、放課後、部活動後には必ず石鹸(せっけん)による手洗い、うがいをするようにしてください」と呼びかけた。
式後、各学級では担任教師が新型インフルエンザの感染予防について指導。1年1組(児童28人)では、筒井由美子教諭が体調管理や清潔なマスクの持参、消毒の仕方を説明。児童たちは1列に並んで消毒液を手に取り、手首まで念入りに液を伸ばした。