夏の交通安全運動初日の11日、岡崎市須淵町のキョウセイ交通大学で、「セーフティ・ドライビングスクール」が開かれた。運転中の緊急時の対応を体験し、事故防止に役立ててもらおうと市が企画。市内のドライバー25人が参加した。
インストラクターから正しい運転姿勢とハンドル操作の説明を受けた参加者は、(1)濡れた路面で急ブレーキをかけてABSの作動を確認する「パニックブレーキ」(2)タイヤの横滑りを体験する「スキッド体験」(3)ハンドル操作で手前の障害物をよける「緊急回避」―を受講。
(1)では、ブレーキペダルの踏み方が甘いために制動距離が伸びたり、ペダルを早く踏み過ぎてかなり手前で止まったりする車もあった。
(2)では、スピードを出して、ハンドル操作をせずに濡れた路面で急ブレーキをかけると、車が360度回転。参加者らは悲鳴を上げながらタイヤの横滑りを体験した。
運転は月に1回程度という同市百々町の女子大生(19)は「意外と楽しかったですが、急ブレーキや急ハンドルの危険性がよく分かりました。日ごろの運転では、スピードの出し過ぎや車間距離に気を付けたいと思います」と話していた。