幸田町は6日、ごみ減量や地球温暖化防止を目的に、公用車に初めてバイオディーゼル燃料(BDF)車を導入した。
町は今年度、BDF技術に優れた太田油脂(本社岡崎市福岡町、太田健介社長)と契約。町内で集めた使用済み油を同社に販売し、同社が精製したBDFを購入して、小規模な道路舗装などに使う建設部土木課のダンプカーに活用する。県内の他市町村でも、BDF車はスクールバスやごみ収集車などの公用車に使われている。
午前9時から町役場玄関前で行われた同車出発式には、近藤徳光町長をはじめ、鍋田堅次郎建設部長、太田油脂社員らが出席。近藤町長が、ポリタンクに入ったBDFを給油して、ダンプカーの出発を見送った。
環境経済部環境課によると、使用済み油は町内の保育園と消防署、給食センターで月1回の割合で回収。同社への販売価格は1キロ1円。同課の試算では、年間1.5トンのごみ減量、同3トンのCO2削減になるとしている。
BDFは1リットル当たり126円(軽油は同99円)とやや割高だが、環境に優しい未来型の燃料として注目されている。