岡崎市東明大寺町、市竜美丘会館北の乙川堤防で27日、市民約300人がヒガンバナの球根約1万個を植えた。この辺りの堤防をヒガンバナの名所にしようと、地元住民らで組織したカミナリの会(高橋叶会長)が参加を呼びかけていたもので、参加者は花が咲く日を思い描きながら作業した。
家族連れやグループ、夫婦らが参加。市内をはじめ豊田市、名古屋市などから誘い合って駆け付けた人もいた。
約50個の球根が入った袋を受け取った参加者は、堤防の延長約150メートルにわたって散らばり、持参した道具で深さ10センチほどの穴を掘って1個ずつ丁寧に植えていった。
小学校5年生の女の子は、「土を掘ったらミミズが出てきた。みんなで作業ができ、面白かった」と笑顔。一緒に来た母親は「暑かったけれど、風もあったので気持ち良く土いじりを楽しみました。植えた場所を覚えておいたので花の季節には見に来たい」と、あらためて場所を確認していた。
同会では4月11日に堤防で球根の掘り出しを行い、名所づくりの呼びかけ人の1人で葵桜の会代表・三橋美千子さんの自宅駐車場で乾燥させ、準備してきた。
カミナリの会の高橋会長は「天候に恵まれてよかった。大勢の人に協力してもらい、ありがたいことです」と話し、今後、会員らで残った球根を植えたり、雑草を取ったりしながら世話を続けるという。