定額給付金の給付に合わせて、岡崎商工会議所が発行したプレミアム付き商品券「地域を元気に! おかざき振興券」が7日、同商工会議所や岡崎市役所など市内10カ所で一斉に発売された。用意された計3万セットのうち、初日に2万9,000セットが売れた。
市役所西庁舎1階では、発売開始の午前9時までに約130人が並んだが、目立った混乱はなかった。1セット(500円券22枚つづり)1万円の商品券は代金と引き換えに購入者に手渡され、商品券が梱包されていた箱は次々と空になっていった。
無職男性(76)は長女一家の分も合わせて10セット(11万円分)を購入。食費などに充てる長女一家に対して、食卓の椅子(いす)を買い替えるという。男性は「こういう時期なので(1セット当たり)1,000円分でも多く付くのはありがたい。少なくとも市内で使われる"お金"になるのだから、景気浮揚のきっかけになると思う」。
2歳の女児を抱いた専業主婦(35)は、一家3人で生活を切り詰めた預金を下ろして10セットを購入。「商品券で得をした分、食費や日用品の購入に充てます」と話していた。
在庫の振興券は、きょう8日午前9時から岡崎商議所のみで販売されるが、少量のため早い段階での売り切れが予想される。商品券の取り扱い店は7日現在で約1,500店舗になった。