東海愛知新聞バックナンバー

 4月19日【日】

地道な地域活動にも"光"

「ソーシャルビジネス55選」認定
エフエム岡崎

エフエム岡崎(岡崎市羽根町、服部良男社長)が、経済産業省の「ソーシャルビジネス55選」に選ばれた。エフエム放送に多くの市民に参加してもらうと同時に、伝統文化の保存を支援したり、地道な地域活動にも光を当てたりして、地域社会の活性化に寄与していることが認められた。

ソーシャルビジネス55選は、社会的な課題に取り組みながら、継続的な雇用の創出の受け皿になる地域ビジネスを実践している事業者を顕彰するもの。107事業者から応募があり、書類、対面審査で55事業者が決まった。全国に約200あるコミュニティラジオ局では、FMおかざきが唯一選定された。

エフエム岡崎は「見るラジオ」「出るラジオ」がキャッチフレーズ。スタジオの前面をガラス張りにして、生放送中の出演者が見られるようになっているほか、インターネットを通じて世界のどこでも放送が見られる。

また岡崎ローターアクトクラブ市青年経営者団体連絡協議会岡崎商工会議所青年部などのコーナーがあり、会員らが出演する。

このほか伝統文化の"地域音源"を収録、保存したり、読み語り活動を支援したりしている。

大野晴己取締役は「エフエム放送の場を使って、人と人、人ともの、人と場をつなぐコーディネート役を担い、地道に活動する人たちに光を当てたい」と強調。「これまで多くの人たちに出演してもらい、それを維持、継続してきたことが認められた」と話す。

服部社長は「西三河には、いいものがたくさんある。今後も多くの人に出演してもらうと同時に、そうした人たちの声に耳を傾けてほしい」と話している。


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