東海愛知新聞バックナンバー

 4月17日【金】

取り壊し前に撮影会

5月6、8日に岡崎・服部工業の旧工場

服部工業 (岡崎市羽根町)を母体とする 「服部公益財団暮らしの学校」は5月6日と8日に、工場移転に伴い閉鎖された同社敷地内の旧工場で、約100年間稼働し続けた工場内や設備を撮影する写真撮影会を開く。

旧工場は明治42(1909)年から、JR岡崎駅前で鋳造業を営み、釜を代表とする鋳物を生産してきた。中でも三州釜といわれる大釜は、国内外に大量出荷された。

しかし駅周辺の区画整理や住環境の変化のため、昨年11月末にキューポラ(溶解炉)の火を落とし、工場を閉鎖。現在、戦前から使用されてきた旧工場は、5月中旬以降の取り壊しが検討されているという。

暮らしの学校では旧工場が取り壊される前に、産業遺産として旧工場を記録に残そうと、撮影会を企画。5月6日と8日の2回とも午前10時から正午まで、木造の工場群をはじめ、ダクト、工場内のキューポラ、事務所だった記念館などを巡る。参加者が撮影した写真は暮らしの学校の多目的室で、6月20日から27日まで展示する。

撮影会は各回定員20人で先着順(今月29日締め切り)。参加無料。申し込みは暮らしの学校(55―3434)へ。


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