岡崎市秦梨町の乙川で15日、「第42回岡崎ゲンジボタル幼虫放流式」が行われ、同市河合中学校の全校生徒90人が、1年かけて育てたゲンジボタルの幼虫を放流した。
地域のホタル保護に取り組む「岡崎ゲンジボタル保存会」の協力のもと、同校の自然科学部が中心となって昭和43(1968)年から、乙川や支流の男川に幼虫を放している。
今年は幼虫約90匹が体長1.5-2センチに育った。同部長で3年生の向井木乃美さんら部員4人は今回、個体数を増やすため、これまでの飼育方法に加え、大きな容器や水槽の中で幼虫を飼育するなどの方法も試みたという。
式典では生徒をはじめ、近くの秦梨、生平両小学校の児童らも一緒に、容器に入った幼虫をそっと放流。向井さんは「川が増水していたけど、うまく飛び立ってくれたら」と、幼虫が放流された川を見つめていた。
幼虫は雨の日に上陸し、約40日後に羽化。6月上旬には光の乱舞が見られる予定。