岡崎市と森林保全に取り組む市民団体が協働で開いた森林整備の人材養成講座「森の駅きこり塾」の卒業生らがこのほど、手入れ不足の人工林を間伐する「水守森みまもり支援隊」を結成した。同講座で間伐技術を習得した“隊員”は今後、市有林を月2回間伐するほか、民有林の間伐支援にも取り組む。
同講座では受講者が間伐の実践を通して技術を学び、昨年度15人、今年度16人が卒業。卒業生らは講座に参加する中で、間伐されずに荒れ放題の人工林を目の当たりにし、「できる範囲で間伐を支援したい」と隊を結成した。
隊員は市民団体のメンバー4人を含む50代から70代の19人。隊員1人につき年間2,000円の会費で隊を運営するが、将来的には「民有林を間伐することで県から受けられる補助金を活動費に充てる」という。
同市細光町の市有林で行われた出陣式には隊員14人が参加。代表の水谷勉さんが隊の設立趣旨などを述べた後、さっそく林の中に入り、間伐作業に励んだ。隊の増員に向けて、同市では今後も同講座の卒業生に声をかけていくという。