岡崎市保健所は4月11日、岡崎げんき館のオープン1周年を記念して、「余命一ヶ月の花嫁」のトークショーと講演会を、市せきれいホールで開く。「余命一ヶ月の花嫁」は、2年前に乳がんにより24歳の若さで亡くなった長島千恵さんの闘病生活と、恋人として長島さんを支えた赤須太郎さんを追ったドキュメンタリー番組。「ウエディングドレスを着たい」という千恵さんの願いがかなうまでの軌跡が反響を呼び、同名の書籍が出版され、映画も5月に封切られる。
「みなさんに明日が来ることは奇跡です。それを知っているだけで、日常は幸せなことだらけであふれています」。平成19年4月5日、赤須さんとの結婚式で「ウエディングドレスを着る」という夢をかなえた千恵さんは式後、ネット上の日記でこうつづり、翌月6日に24年半の生涯に幕を下ろした。
当日は2部構成。第1部のトークショーでは赤須さんと、ドキュメンタリー番組の取材を担当したTBS記者の樫元照幸さんを招く。赤須さんと樫元さんが、闘病生活を通して千恵さんが遺志として残したメッセージを来場者に伝える。
生前、病気について「若い人ほど自分自身の健康管理をしてほしい」と話していた千恵さん。第2部では県がんセンター研究所の田島和雄所長が、がん予防や検診の大切さを呼びかける。
参加申し込みの受け付けは3月25日まで。定員は500人で、応募多数の場合は抽選。申し込みは、はがき、ファクス(23―5041)、市のホームページ内の電子申請総合窓口で受け付ける。
―を記入し、はがきは〒444―8545、保健所総務課「余命一ヶ月の花嫁」係へ。