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東海愛知新聞

QURUWA内回遊へ

岡崎市 電動キックボード貸し出し

岡崎市は29日、電動キックボードのシェアリングに関する実証実験を始めた。QURUWAクルワ戦略(乙川リバーフロント地区公民連携まちづくり基本計画)エリア内にポート(貸し出し、返却ができる拠点)を設置。エリア内の回遊性向上やにぎわいづくりの促進につながるかの効果を調べ、安全性も確認する。来年3月2日まで。(横田沙貴)

来年3月まで実証実験中

期間中は電動キックボードや自転車のシェアリングサービス最大手の株式会社Luup(東京都千代田区)が電動キックボードを貸し出し、利用状況を調べる。

市民らが借りる際はスマートフォン用専用アプリを使う。ただし、初回利用時に年齢確認書類の登録、同社が独自に行う交通ルールの確認テストを行い、合格しないと乗車できない。

岡崎公園の大手門付近と籠田公園南側にある中央緑道北端付近にポートを設置。2カ所計10台の体制で実験はスタート。ヘルメットは原則各自で準備するが、しばらくは市が準備したヘルメットがポート付近に置かれている。

料金体系は基本料金50円に1分当たり15円が加算される仕組み。詳しい情報は公式ウェブサイトで。

同市公園緑地課などによると、今回の実験は、昨年盛り上がったNHK大河ドラマ「どうする家康」後を見据えた取り組みの一つ。市では2017(平成29)年10月から市内で電動アシスト自転車を貸し出す事業を展開しているが、年々利用は増え、23年度に約7万1000回使用された。そこで、自転車と異なる個人用の交通手段の可能性を模索している。今回は、市が同社に運営事業を委託する形で実施。委託料として約300万円を計上している。

29日には市役所でオープニングセレモニーが開かれ、中根康浩市長は「若い世代にサイクルシェアが人気。脱炭素にもつながり、まちなかの魅力的な店に立ち寄る機会にもなる。良い結果が出ることを期待している」、岡井大輝代表取締役社長兼CEO(最高経営責任者)は「この地方の方、また、観光客の足として活用していただき、両側面で回遊性を高めることでまちの魅力を高められれば」と述べた。

電動キックボードは道路交通法上では「特殊小型原動機付き自転車以外」に分類される。最高速度は時速20キロ以下で車道を走行することが定められている。免許は不要だが運転できるのは16歳以上のみ。ヘルメットの着用は努力義務となっている。

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