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東海愛知新聞

「もらう理由がない」

岡崎 中根市長 今期の退職金不受給へ

岡崎市の中根康浩市長は9日の定例記者会見で、10月20日の任期満了に伴って支給される1期4年分の退職金2678万4000円について、受け取らない意向を示した。退職金のカットは、2020年の市長選挙時に掲げた公約の一つ。8月21日開会の市議会9月定例会に、退職金の支給を受けないようにするための条例案を提出する。(犬塚誠)

公約の一つ、条例案を議会に再提出

提案理由について「4年前に掲げた公約の一つでもあるので、条例を提出することにした」と説明。老後の生活保障や賃金の後払いといった退職金が持つ要件について「選挙で選ばれる市長職に対して、当てはまるものは一つもない」と断言した。

中根市長が同様の条例案を提出するのは2度目。1度目は就任直後の20年11月臨時会だった。この時は「退職(金)のことを議論するのは早い」として議会側が否決。以降は保留にしていたが、任期満了を迎えることから再度提出することにしたという。

市人事課によると、今回の条例は、市長の退職金を「支給しないこととする」もの。退職金を市長が受け取って市に返還した場合、公職選挙法が定める「寄付行為の禁止」に当たる。そのため、支給自体を実施しないことを目的とした内容になっている。

これまでに同様の取り組みを実現させている自治体は、名古屋市や大阪府東大阪市など。中根市長は「その(20年)当時と思いは変わっておらず、もらう理由はない。(退職金について)市民的、国民的な議論になってもらいたい」と述べた。

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