さまざまな分野で活躍する社会人から人生のヒントを学ぶ中高生向けのイベントが21日、岡崎市魚町の私設図書館「MAYU」で開かれ、市内の中高生8人が参加した。

登壇したのは、愛知県東栄町で特産を使った化粧品事業を展開する大岡千紘さん、大企業でコンサルティング業務などに携わる谷本敦さん、フランスでバレエを学んで現在はバレエスタジオを運営する水田春香さんの3人。人生や仕事に対する考え方や、これまでの歩みなどを語った。

3人が強調したのは、「今が楽しく、充実している」ということ。好きなことに打ち込める会社を選んだり、好きなことがそのまま仕事になったりした。人生も仕事も、基準とするのは「楽しいか、楽しくないか」。苦境に立たされた際には、工夫によって楽しさに変えていく努力も必要であるとした。

大岡さんは「今の自分は高校時代の自分からは一切想像できない。全てはご縁や偶然が重なった結果。ただ、ご縁を引き寄せるには自分を磨くしかない」と呼び掛けた。

主催した「みんなの進路相談室」の井ノ口遥代表によると、進路を決める準備として人生について考えてもらおうと企画。「人生にあるいろんな選択肢を考えるきっかけになれば」と期待を込めた。(犬塚誠)