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東海愛知新聞

町人の暮らしを体験

岡崎市美博で江戸東京博物館展

岡崎市美術博物館で13日、江戸の歴史と文化を紹介する企画展「QuizKnock(クイズノック)と巡る江戸東京博物館展」が始まった。江戸の町の成り立ちや人々の暮らしを絵図や道具で紹介し、模型で当時の気分を体験できる。9月23日まで。(酒井希実)

徳川家康の江戸入府から現代の東京に至る約400年間を紹介する江戸東京博物館(東京都墨田区)の大規模改修工事による休館に伴い、同館所蔵の実物資料や復元・体験型模型などを前期(〜8月18日)と後期(同20日〜)で合わせて約140点展示する。東京大学発の知識集団「QuizKnock」とコラボし、各所にQuizKnockによる解説やメンバーの注目資料を紹介するパネルがある。

日本に平和な時代をもたらした家康や德川将軍家に始まり、町づくり、暮らし、経済、娯楽・文化、明治時代への移り変わりに焦点を当てる。江戸の町で問題になっていた治水や火事に関する展示では、消火道具「龍吐水」といった資料が当時の状況を物語る。歌川広重の絵、杉田玄白の手記、歌舞伎俳優の似顔絵などで江戸の文化を垣間見ることもできる。

大名籠に乗ったり、町人の商売道具を担いだりできる体験コーナーもある。すし屋台の模型には、当時は現在よりも大きめだったとされる本物そっくりな握りずしが並ぶ。

江戸の町をつくった家康に関する岡崎市内の文化財などを紹介する特別展示では、太刀や家康の異母妹の矢田姫が使ったとされる化粧道具、本多忠勝を始祖とする本多家が所蔵する家康の肖像画を披露している。

担当学芸員は「子どもも親しめる内容で、歴史に詳しくない人も気軽に来てもらえる。家康がつくった江戸のことを知ってもらえたら」と期待を寄せる。

高校生以上1200円、中学生以下は無料。午前10時〜午後5時(入場は4時30分まで)。月曜(祝日の場合は翌日)休館。展示内容は前後期で入れ替わる。

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