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東海愛知新聞

早ければ来年5月にも

岡崎 外国人バス運転士誕生へ報告会

外国人バス運転士の誕生に向けた公民連携プロジェクトの状況報告会が26日、岡崎市役所で行われた。同市と、外国人運転士を採用する名鉄バス株式会社(名古屋市中村区)、外国人に日本語教育を行う株式会社エガオグループ(岡崎市羽根東町)から関係者が出席。3者が包括連携協定を結んだ4月以降の進ちょく状況を発表した。外国人バス運転士の募集は6月27日に始まった。(犬塚誠)

名鉄バスは外国人向け養成カリキュラムを作成したり、募集を周知する方法を考えたりしてきた。13日には在名古屋ブラジル総領事館と協議し、SNSを使って取り組みを周知してもらう約束も取り付けた。「早ければ来年5月にも外国人運転士が誕生する」としている。

エガオグループは、対象をこの地域の在留外国人の中で最も多い「ブラジル人の定住・永住者」に絞って検討を進めてきた。岡崎市内では約1万4000人の外国人のうち3割がブラジル人だ。バスの教習は日本語で実施されるため、自動車学校の見学などを通して課題を洗い出した。覚えるべき単語は約1000語。3カ月240時間の集中学習で、日本語能力の向上を図る。

岡崎市は、従来取り組んできた外国人向けの生活支援を着実に推進する構え。多言語ガイドブックによる情報の配信や、市営住宅の入居支援などに引き続き力を入れる。運転士候補者の募集に際しては、ポスターやチラシを使って周知に協力する。

名鉄バスの瀧修一代表取締役社長は「いよいよ実現化する段階。試行錯誤しながら前を向いて成功させたい」、エガオグループの服部良男代表取締役は「やっとスタートラインが見えてきた。結果を出すために頑張りたい」、岡崎市の中根康浩市長は「さまざまな職種に展開できる取り組み。外国人が活躍できる地域を目指す」とそれぞれ述べた。

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